父:ハーツクライ
母:エルテアトロ
母父:キングカメハメハ
4頭目はハーツクライ産駒のロードリバーサルです。調教で抜群の時計を出しているわけでもないので完成するのは古馬になってからかもしれませんが、この馬で一口馬主デビューするのでなるべくクラシック期間も活躍して欲しいという思いから指名します。
馬体は自分の基準だと好馬体とは言えないのですが、自分が良いと思えないのに走ったシュヴァルグランやドゥラメンテに似ています。よってシュヴァルグランやドゥラメンテを評価できなかったが故にロードリバーサルにも一定の評価を与えることができる、、という謎理論が成立します(笑)
ロードリバーサルの血統には母父も母母父もノーザンダンサー系ではないという致命的な欠陥が存在します。ハーツクライ産駒の重賞勝ち馬のほとんどが5代血統表内にノーザンダンサー系のクロスを持っていて、全く持っていないのはジャスタウェイとスワーヴリチャードの2頭だけです。だからずっとジャスタウェイの血統が謎だったし、スワーヴリチャードの活躍もミスタープロスペクターやシアトルスルーのニックスがあるとは言え不思議でした。しかし、念入りに調べてみたところある程度の謎は解けたし、ロードリバーサルを血統的に推せることも判明したので紹介したいと思います。
ジャスタウェイとスワーヴリチャードの血統というのは一見すると全く別物のようですが、いくらか共通するポイントがあります。それはどちらもアウトブリードの馬であり、ノーザンダンサーの血が5代血統表になく、母がネイティブダンサー(レイズアネイティヴ)のクロスを持っているという点です。そして、実はロードリバーサルも母がネイティブダンサー(レイズアネイティヴ)のクロスを持っているという点で共通します。何より強調したいのは、そのレイズアネイティヴのクロスがミスタープロスペクターとアリダーを経由したものであり、それはスワーヴリチャードと全く同じだとうことです。ノーザンダンサー系のクロスがないのはハーツクライ産駒として割引なのでしょうが、替わりに存在する母ネイティブダンサーのクロスが同産駒の大物二頭と共通するのは面白いポイントだと思います。
ちなみにロードリバーサル自体にノーザンダンサー系のクロスはありませんが、上で触れた母父キングカメハメハがノーザンダンサー系の血をたくさん引いているので血統表を一代拡大すれば実は本馬にもノーザンダンサーのクロスが発生します。切り取り方や配置の問題でこれはこれで重要だったりするのでロードリバーサルが5代血統表内にノーザンダンサー系のクロスが生じない、という事実は変わらないのですが、無いようでほとんど有るのであまり気にしなくても良いのかもしれません。
母父キングカメハメハという血統は去年あたりから活躍馬が増え始め、今年のダービー馬であるワグネリアンを筆頭にモズカッチャン、ステイフーリッシュ、ブラストワンピースなどがクラシック戦線で活躍しました。キングカメハメハの血統にはハーツクライとニックス関係である、ミスタープロスペクター、ヌレイエフ、ネヴァーベンドなどの血が詰まっています。レッドセシリアと同じマイビューパーズの牝馬クロスは誰もが注目するポイントですが簡単に言うとジャスタウェイやウインバリアシオンの配合と同様の効果が期待できるようです。
そして動きですが、いくら馬体や血統が良くても歩様やフットワークが悪かったら指名できませんし、出資ならなおさらためらってしまいます。ロードは募集写真と同じく募集動画も判断しにくいところがあります。さらに動画の本数も少ないので一体どうやって判断すればいいのかと出資検討者には本当に理不尽なクラブだと思いますが、そんな数少ない、というか締め切りまでに公開された唯一の調教動画に柔らかみを感じたのでそれが出資の決め手となりました。
レーシングビュアーで公開された函館Wでの最終追い切りは初めて横からの走りを確認できる映像でしたが、期待以上に綺麗な跳びをしており、ウッドであれだけの軽やかな走りができるなら軽い芝はいかにも合いそうという印象を受けました。逆に馬体、馬格からは想像もできない牝馬のような捌きをするので今の水分を含んだ札幌の洋芝はどうなのかな?と少し不安に感じています。
と、レース前に何とか更新したかったのでとりあえずここまで書いておきます!またレースの感想などは改めて更新したいと思います。