父:ハーツクライ
母:サロミナ
母父:Lomitas
厩舎:池添学(栗東)
シルクの2022年度(21年産駒)の1次募集の結果が発表されました。去年は1頭も出資できなかったのでデビューに至るまでの近況更新や動画での走りを見守るという一口馬主ならではの楽しみを味わうことができない辛い1年間となりましたが、今年も懲りずに激戦区に突撃したところ何とか1頭をゲットすることができました。サロミナの21……クラブで活躍したサラキア、サリオスの妹に当たる馬ですね。サラキアの年は非会員でしたがPOG馬だったのでこの血統には思い入れがあります。
馬体についてですが、募集写真を見た瞬間に「うわ、クビから背中のラインや丸みがサラキアに似てる!」と思いました。当たり前ですけどガチムチ系のサリオスよりはサラキア寄りの体つきですよね。後肢の作りはサラキアとは違いますが、むしろ本馬の方が走るディープ産駒そのものといった感じでハーツ産駒ですが瞬発力にも期待したいです。
サリオス 体高:153.0 胸囲:186.0 管囲:20.9 体重:510 生年:17年01月23日
サロミナ21 体高:157.5 胸囲:181.5 管囲:19.5 体重:468 生年:21年02月01日
サラキア 体高:155.0 胸囲:180.0 管囲:19.1 体重:452 生年:15年02月05日
※サラキアのときは募集が遅かったので2ヶ月ほど遅い測定
サリオスは牛だとよくネタにされていましたが募集時の測尺を比べてみると本馬は468キロながら胸囲が181.5としっかりとした腹回りをしています。180VIEWでもこの角度から見たときに意外と上半身に厚みがあるなと感じたのでサリオスほどではないですが身の詰まった良い肉付きをしていそうです。
POG的な観点から言うと、サリオスの全妹ということで血統面の保証はされていますが、本馬のように母母父のラインにDanzigの入るハーツクライ産駒は最も激アツでワンアンドオンリー、マイスタイル、ロジクライ、ヌーヴォレコルト、アドマイヤミヤビ、ウーマンズハート、ベルラップなどのたくさんの活躍馬が出ています。ドイツのSライン牝系という点からもシュネルマイスターや先日の新馬戦を完勝したフェイトが出ている勢いのある血筋ですから是非ともたくさんの方にPOGでも応援してもらいたいですね。
父であるハーツクライはドウデュース、ノットゥルノで今年のダービーW制覇と産駒の活躍が記憶に新しいですが、昨年に種牡馬を引退したのでこの21年世代がラストクロップとなります。その35頭の内の1頭がサロミナの21です。個人的にはこれで出資馬の4/5頭がハーツクライ産駒となり最後の世代も応援することができて嬉しく思います。ハーツ産駒と言えばジャスタウェイやリスグラシューのような古馬になってからの大覚醒を期待してしまいますが、サロミナの血統はディープ牝馬のサラキアが晩成、ハーツ牡馬のサリオスが早熟と一般的な産駒傾向とはあべこべになっている点が興味深いです。ハーツ牝馬というそのどちらでもない本馬はどのような成長を遂げてくれるのか今から楽しみですね。
募集馬ツアーに参加された方のツイートによると早来での育成は開業1世代目からメイケイエールやファインルージュを送り出した山根厩舎とのことでした。育成動画から当時のサラキアを担当していたのが山根さんだと知っていたのでこれはとても良い情報でした。サラキアの背中を知る男の元でサリオス全妹という良血がどう花開くのか……良きみ、尊み、マイ女神な精神でのんびり応援して行きたいと思います。