今年のPOGでちょっと気をつけた方がいいかもしれないことと某所のPOGで指名した10頭を紹介したいと思います。ミーハー値1000以下部門での登録なのでドラフトでも指名しやすい穴目の馬が多いと思います。
【 今年はオーナーズの馬が侮れない!? 】
近年、社台グループオーナーズへ行くノーザンファームの馬と言うのは募集段階から難があったり、デビューしても怪我をしたり、勝ち上がってもクラシック路線には乗れないような一昔前のシルクの様な馬が集まっていた印象ですが、さすがに成績が悪すぎてここらで良い馬を入れてきたのではないか!?と思いました。と言うのも今年のノーザンファーム早来で筆頭評価を受けていたレディナビゲーターは個人所有馬でも大手クラブ馬でもなくオーナーズで募集された馬なんですよね。他にも既に入厩している馬が何頭もいたり、2歳馬特集では厩舎長が取り上げる馬がいたりと例年より順調に育成されている気がします。去年までだったら気になる馬でもオーナーズ所属馬だったら即消すくらいの勢いでしたが、今年は一旦立ち止まって指名を検討してみるのも良いかもしれません。
【 指名馬10頭を紹介 】
指名した牡馬牝馬5頭ずつをミーハー値の高い順に紹介していきます。ミーハー値というのは指名者の数で6月3日締め切り時点での人気を表しています。
[牡馬]
■ ダノンギャラクシー(ベネンシアドールの19)
馬主:ダノックス
ミーハー値:245
ディープインパクト産駒でデニムアンドルビーの全弟です。POG本の牧場ページで紹介されているノーザンファームのディープ産駒で唯一合格点をあげられるのはこの馬かと思いました。フットワークはシャドーロールを着けてクビを振っていたりまだ暴れ馬という感じですが脚の使い方には良さがあると思います。デビューは秋冬あたりでしょうが特に頓挫はしていないようなのでこのまま順調に行ってほしいです。
馬主:サンデーレーシング
厩舎:木村哲也(美浦)
ミーハー値:85
ディープインパクト産駒です。ディープ産駒マイスターを自負している私ですが、馬体だけならこの馬が世代ナンバーワンですね。血統も文句なしでしょう。これだけの馬が何故にキムテツ厩舎?という感じですが体質的にどこか悪いところがあるのかもしれません。出資者の方によると4月中旬に「左トモ蹄冠部の外側を外傷」で一頓挫ありましたが大きな怪我ではないみたいなので年内にはデビューできるのではないでしょうか。この厩舎に振り分けられたことだけが心配ですが馬自体は間違いなく良いです。
■フライシュッツ(ラクレソニエールの19)
馬主:社台レースホース
ミーハー値:39
Golden
Horn産駒の持ち込み馬です。歩様とフットワークがとにかく柔らかいです。牡馬ですけど牝馬みたいな動きをしています。馬体もまとまりがあって良いのですがこの柔らかさなら中距離を目指せるはずで安田厩舎に入ったのは謎です。ホームランか三振かというイメージですが安田厩舎のスピード調教が上手くハマれば面白そうです。
■ ウェルカムニュース(レジェンドトレイルの19)
馬主:吉田勝己(オーナーズ)
ミーハー値:25
サトノアラジン産駒でオーナーズの馬です。カタログ写真しか確認できていないのですが、もしディープ産駒としてセリに出ていたらかなりの高評価を受けていたのではないかと思える馬体です。ご存知の通り、サトノアラジンはディープインパクト産駒で本馬と同じ池江泰寿厩舎に所属していた馬でした。既に入厩してゲート試験も受かっているようで順調に進んでいます。こんな馬に興味を持つのは私くらいだろうと思ったのですが割と指名者数もいてどこかのPOG本でプッシュされていたりするのでしょうか?丸ごとしか持ってないので厩舎コメントしか確認できていないのですが、今年のオーナーズは違うぞ、と感じる1頭です。
■ モンタナアゲート(カリスペルの19)
馬主:吉田勝己(オーナーズ)
ミーハー値:8
ダイワメジャー産駒でオーナーズの馬です。こちらもカタログ写真をみるに好馬体で血統も母父シングスピールと文句なしです。2歳馬特集でのフットワークも力強いですし、こちらも既にゲート試験に合格済みで6月の東京デビューもあるのではと言われているくらい順調に育成されています。2歳馬牧場リポートでは「男版のメジャーエンブレム」なんてコメントもありました。
[牝馬]
馬主:三木正浩
ミーハー値:114
■ サンドレス(ツルマルワンピースの19)
馬主:シルクレーシング
ミーハー値:111
ハービンジャー産駒でブラストワンピースの全妹です。本馬に対する詳しい評価は出資が決まったときの記事を見てもらいたいですが、馬体は素晴らしく募集動画の動きもこれより良い馬が他にいるのかってレベルに抜群です。早来では少しゆっくりやっていくというコメントが出た後にいきなり移動することになって、あれよあれよという間にまさかの6月26日の東京開催でデビューが決まるという出資者たちにも驚きの展開だったと思うのですが、何とかここまで無事にたどり着くことができました。将来的にはもう少し大きくなると思いますが募集段階での不安要素だった超絶巨漢馬になるというリスクは回避できたと思うので落選覚悟で抽優権を行使して本当に良かったと喜びをかみしめています。ハービンジャー産駒なので完成するのは古馬になってからだと思いますが、これだけ早い時期にデビューすることになりましたしブラストワンピースの妹なので何とかオークスには間に合って欲しいですね。
■ ホウオウカグヤ(メリッサの19)
ディープインパクト産駒でミッキーグローリー、カツジの全妹です。ノーザンファームのディープ牝馬であまり良いと思える馬がなかったので岡田スタッドからこの馬を抜擢しました。好馬体の持ち主ですが若干胴が詰まっているのでマイル以下での活躍が見込めます。馬体、血統は良いですし岡田牧雄Jrの壮史さんも岡田スタッドで一番良いと言っていましたので期待しています。遅生まれでまだ小さい馬なのでデビューは少し遅くなりそうです。
馬主:グリーンファーム
厩舎:武井亮(美浦)
ミーハー値:14 ハーツクライ産駒でPOGで指名していたナスノシンフォニーに全妹になります。ナスノシンフォニーはメディアの露出が無かったので血統と調教時計だけで選んだ馬でしたがクラブ募集馬の本馬は好馬体の持ち主ですね。ハーツクライ産駒ですが後肢もしっかりしている方なのではないでしょうか。この世代は上でも触れたレディナビゲーターに2歳馬特集で厩舎長に紹介されていたヴィアルネッサンス(アドマイヤマーズの半妹でオーナーズの馬)などハーツ牝馬のレベルが高そうです。中でもアレグロモデラートは期待していますのでオークスでサンドレスと激戦を繰り広げてくれればと思います。
■ グレナデンシロップ(クローバーリーフの19)
キズナ産駒です。オーナーズで売れ残ったまま募集終了となってしまったようですがフットワークは綺麗ですし血統も母系にロベルト、サンデーサイレンス、リファール、ミスプロ、ニジンスキーと相性の良い血がたくさん入っているので良いと思います。既に移動済みなので夏頃にはデビューできるかもしれません。今年のオーナーズは違うぞ枠の中でも穴馬になりそうですがキズナ牝馬に多いマイル路線での活躍が期待できそうです。